こんにちは!makeshopマガジン編集部です。

2025年2月28日(金)、新しい学びの形「makeshop day meet up」を大阪で初開催いたしました。

従来の一方的なセミナーとは異なり、参加者同士が交流し、共に学び成長できる場として企画したmeet upは、ECサイト運営における成功体験や課題、悩みを共有しながら、参加者の皆様と一緒に解決策を見出していく双方向型の勉強会です。

今回は西日本支社設立12周年を記念し、「つながる」をテーマに開催。「makeshop day by GMO」から派生した新たな試みとして、全3回の開催を予定しており、今後4月、7月にも開催を予定しています。ECに携わる仲間と出会い、学びを深める場として、皆様のビジネスの成長をサポートしてまいります。

第1回目となる今回は、24名の方にご参加いただきました。心より感謝申し上げます。
それでは、盛況となったセミナーの内容を、参加者の声や反応とともにお伝えします。

ドリンクを片手に自己紹介タイムからスタート

セミナーは参加者同士の自己紹介からスタート。参加企業の代表者がそれぞれのショップを紹介し、現在直面している課題について発表しました。リラックスした雰囲気を演出するため、ソフトドリンクに加えアルコールも用意し、講師もビールを片手に参加しました。最初は緊張した様子でしたが、次第に和やかな雰囲気となっていきました。

EC運営で陥りやすい失敗あるあるとは

続いて、講師によるトークセッションが始まり、「よくある失敗事例」をテーマに、ECサイト運営者が陥りがちな課題についての共有がおこなわれました。

今回ご登壇いただいたのは、株式会社ユウキノイン 代表取締役の酒匂雄二氏とDesignequationの中林慎太郎氏のお二人です。酒匂氏はSEO対策を中心に、SNS運用支援、WEB担当者の育成、資金調達支援など、幅広いWEBコンサルティングを手掛ける専門家です。

中林氏は、WEB制作会社での経験を経て、EC業界へ転身。「神戸フランツ」に入社後、EC事業責任者としてWEB部門と受注部門を統括し、成長を牽引しました。現在はEC業界のフリーランスとして活動しています。

“モール頼みの運営から抜け出せない”という失敗事例に対しては、モール側の都合による突然の休店や出店停止などのリスクを意識することが重要で、自社サイトの運営が不可欠であると強調されました。自社サイトはモールに比べ、売上に繋がるまでの時間がかかるため、焦って手を抜くことが悪循環を招くことに注意が必要です。と講師の酒匂氏は述べています。

また、”SEOに取り組んでるのに何で成果がでないの?”という課題については、ビッグワードを目標にするリスクについて言及がありました。「ビール」で1位を取ろうとするのではなく、購入者が検索するキーワードを把握することが重要です。例えば、流行している『ドルマンスリーブ』について、名前の認知が弱い場合には「ふんわり袖」や「風船のような袖」などのキーワードを用いることで、購買に繋がったとの実例が紹介されました。

講師の中林氏は、ビッグワードを目指すこと自体は悪くないが、関連コンテンツを蓄積してインデックスを上げることが必要だとする一方で、ECは自動販売機ではなく、SEOは投資であると説明しました。いきなり売れることはないため、未来に向けた資産として取り組む必要があるとアドバイスしました。

講師の話す事例に共感する場面も多く、「まさに今、自分のショップで起きていることだったので、思わず頷いてしまいました。耳が痛い話ばかりです。」という声も聞かれました。

失敗の要因を探る

次に、なぜそのような失敗に陥るのか、講師の視点で「失敗を分解」し、要因を解説しました。ここで講師が「毎日数字を見ている人は?」と問いかけたところ、挙手したのは1名のみで、多くの参加者が数字の管理不足を実感しました。

「売上は動物に似ており、毎日見てやらないと変化に気づけない。毎日数値を確認することで、細かな変動に気づき、即対応できる。 1週間おきの確認では昨年対比や前月比しか見られないので変化に対応できず、チューニングに遅れをとることになる。 毎日見る数字の指標としては売上、PV、CV、客単価、広告の動き。そこから全体の数字を見ながら広告のチューニングをおこなうと効果的に対応ができる」と説明されました。

会場では、多くの参加者が頷きながら熱心にメモを取る姿が見られ、「数字を日々確認することの重要性が分かりました」といった感想も寄せられ、全体的に、理解が深まった様子がうかがえました。

現状を知り、課題を言語化する

講義を踏まえ、自分たちの課題を明確化するためのワークショップを実施しました。参加者は20分間で「現状の問題を言語化」する作業に取り組み、その後、志願した3ショップが発表しました。発表された課題に対して、講師からは具体的な解決策やアドバイスが提供され、参加者はそのフィードバックをもとにさらに深掘りして考えることができました。

具体的には、「商品ページの魅せ方が適切か不安」「商品が多すぎてお客様が迷子になっているのではないか」「閲覧はあるが売上に繋がらない…」といった課題が挙げられ、会場内では「分かる…」「うちもまさにそこが悩み!」といった賛同の声があちこちに聞こえ、セミナーは大いに盛り上がりました。参加者同士の共感も生まれ、より実践的な学びにつながりました。

最後に

第1回「makeshop day meet up」では、参加者同士の交流が生まれ、他社の方と気軽に情報交換できる貴重な場となりました。また、ディスカッションや意見交換を通じて、深い学びや共感を得られる機会にもなりました。

参加者アンケートでは、
「ただただ勉強になった濃い時間でした。他店舗様の不明点も、自分に当てはまる部分が多く、共感しかなかったです。次回以降もよろしくお願いします。」
「非常に有意義な会で、今後も参加したいです。」
といったセミナーの内容に満足し、次回参加への意欲を示す声が寄せられました。

次回【2025年4月25日(金)】は、参加者の声や今回確認した課題をもとに、内容をより深掘りし、解決策をテーマにしたセミナーを開催する予定です。

第2回からご参加いただいても学びが得られる内容となっておりますので、ぜひお気軽にご参加ください!

【第2回】makeshop day meet up in OSAKA 2025はコチラからお申込みいただけます。https://seminar.makeshop.jp/event/97811/makeshopday_meetup2